長崎旅行で考えさせられたこと

管理人

◆6月、妻の両親、姉家族とともに長崎に信仰?旅行に行ってきました。梅雨の真っ
ただ中、「長崎は今日も雨だった」の歌の通り、しとしとと雨は降り続きましたが、
非常に有意義な時を持つことができました。

◆長崎は400年以上も前から多くのキリシタンが誕生したところですが、中でも外海町
(そとめちょう)という町は、現在でも隠れキリシタンの深い信仰の歴史を物語る史跡が
数多く点在するエリアです。
外海町には、カトリック教徒であった遠藤周作の文学館があります。外海町は、遠藤周作
の歴史小説「沈黙」の舞台となった場所です。そこから見える海辺の景色に、遠い昔、
幾多の苦難を超え、宣教のために渡ってきた宣教師たち、また、江戸時代の迫害によっ
て殉職したキリシタンたちもこの同じ海を見つめていたことがあるのかなと感慨にふ
けりました。

◆あるものは、その海で十字架につけられ、幾日も放置され、苦しみな
がら殉教の死を迎え、あるものは、汚物の満ちた穴に逆さに吊るされる拷問で命果て、
あるものは、火あぶりにあったといいます。殉教者の数は何千、何万にも及び、その
中には十代の少年も含まれていました。棄教させるための拷問は、処刑以上に残虐だっ
たといいます。そんな過酷な迫害の中でも、彼らは屈しませんでした。永遠につづく
見えないものに望みをおき、死を遂げてまで信仰を守り通しました。

◆この日本の歴史には、その他多くの迫害の時代がありました。重い重い歴史があります。
しかし、今の日本では、信仰の自由が与えられ、心から神様を求め、仰ぎ、礼拝する自由が
与えられています。なんという恵みでしょう。
私たちは、このような歴史の上にたつものとして、神様の恵みを無駄にしてはなりません。

濱田眞一

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