健康な教会は「おのずから」成長する

Shin1

◆いよいよ新会堂で礼拝をささげられる。この10年の歩みを振り返り教えられたこと、心掛けてきたことと同時に、これからの歩みを展望したい。

◆イエスさまが言われた「私がこの岩の上に私の教会を建てる」(マタイ16:19)ことは事実である。このことは、マルコ4:26〜29のみことばの中に最もよく表されている。「また言われた『神の国は、ある人が地に種を蒔くようなものである。夜昼、寝起きしている間に、種は芽を出して育って行くが、どうしてそうなるのか、その人は知らない。地はおのずから実を結ばせるもので、初めに芽、次に穂、次に穂の中に豊かな実ができる。実がいると、すぐにかまを入れる。刈り入れの時がきたからである』」

◆この譬えではっきりしている教えは、人ができること、人がすべきこと、人ができないことがある。人は種を蒔き、刈り入れをしなければならない。夜昼、寝起きもする。しかし、実を結ばせるのは、人にはできないことである。このみことばの中に、地は「おのずから」がこの譬え話を理解する鍵であると言っていること、それはどういう意味なのか。

◆ギリシャ語では「オウトマテ」という言葉、文字通りでは「オートマティック」と訳される。マルコ福音書のこの箇所ははっきりと「成長の自動性」のことを語っている。その根底に「神ご自身によってなされる」という意味合いがある。教会のいのちは、成長は、実際は神の働きである。そのことを教えられた10年でした。

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