ヨセフ物語に学ぶ

Shin1

◆私が牧師として教会で語るメッセージで、ヨセフ物語は3度目になります。それは、私にとってヨセフの生涯は特に魅力のあるものだからです。かれに本来備わっている美しさのためだけでなく、その生涯はやがてすべての人を照らすまことの光を強烈に指向しているからです。

◆イスラエルの族長ヤコブの子ヨセフは、その青春のほとんどすべてをあらゆる人から忘れ去られて、暗い牢獄の中で過ごしました。それは、当然自分でも自分が誰なのか、またどう生きたらよいのか分からなくなる自我崩壊の危機に置かれ続けたということです。しかし、その中でただ一つ「主がヨセフと共におられた」ことが彼を守りました。「主が共におられた」ので彼はその困難に耐えたのです。ただ耐えただけではありません。健やかな人間として彼は成長し続けました。

◆今日の私たちも、自分の生き方が分からなくなる危険にしばしば直面します。青年であれ、高齢者であれ、この試練に変わりはありません。しかし「主が共におられる」ゆえに、私たちは守られています。キリスト教信仰は、私たちの人生をどう支え、また導いてくれるでしょうか。ヨセフの物語のメッセージを通して、「聖書の人生観」を学んでみたいと思っています。

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