『成長させてくださるのは神』

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◆私たちが遣わされる大富キリスト教会は、仙台市郊外の住宅団地(パルタウン大富)にあります。日本バプテスト宣教団のトニー・ウッズ宣教師は大富での開拓伝道を志し、日本バプテスト仙台基督教会に母教会としての支援を訴えました。国道4号線から住宅団地(パルタウン大富)に至る坂道を登りつめた角地に教会を建てることに決め、宣教団が土地を購入しました。すぐに「バプテスト教会予定地」と書いた大看板を立てて、1993年に教会堂が建つまでの間、皆で祈ったそうです。

◆1989年、アメリカから呼び寄せた大工によって宣教師館が建てられ、3年間の家庭集会を経て、1992年10月、日本バプテスト仙台基督教会を母教会として大富伝道所が発足します。その間にウッズ宣教師のご子息トレーバ兄が白血病にかかり、アメリカで天に召されるという悲しい出来事がありました。トレーバ兄は仙台が大好きで、早く帰りたい、教会の友達と伝道したいと話していたそうです。今では2階建の教会堂と、牧師館が建てられ、かつての宣教師館も金子純雄協力牧師ご一家のお住まいとして活用されています。

◆私たち夫婦だけでこの大富キリスト教会を背負って立つと考えたら、とてもではありませんが担いきれません。ですが、一人の宣教師から、前任の牧師先生方から、そして多くの信徒の方々からのバトンを受けて、連係プレーの中に私たちがあると思うならば、考え方が変わってくると思うのです。

◆パウロが植えて、アポロが水を注いだ。その背後に神様が働いておられると思うとき、教会に対する見方、人に対する見方が変えられて、霊的な目が開かれていきます。一人の力ではなく、主の御名の下に呼び集められる人たちの協力によってこそ、福音宣教の働きは進められるのです。ここに集う私たちは、神様のために力を合わせて働く同労者です。成長させてくださる神様を見上げながら、遣わされた地域を愛し、出会う人々を愛していきたいと願います。(齊藤弘司)

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