『 お祈りありがとうございます』

Shin1

◆「お祈りメール」ということばをご存知ですか?就職活動中の学生が、応募した企業から受け取る不採用の通知メール。その文言はどこも似たり寄ったりで、最後は必ず「貴兄のますますのご活躍をお祈り申し上げますと結んであるそうです。学生同士の会話で、「また祈られちゃったよ」というのは、また不採用だったという意味。お祈りも様々だなあと思いました。

◆日常生活のなかで、特に教会のなかで、私たちは互いに「あなたのこと祈ってるよ」と言葉を交わします。実は私はその一言を、まるでクリスチャンの常套句のように、気安く使ってしまうことがあります。本当に祈ってるか。大企業が何千何万の学生あてに一律送信する「お祈りメール」を、私もやっていやしないか。反省を迫られます。

◆お祈りメールはなぜ空々しいのか。「うちは採用しないけど、どこか他社で活躍されますように」というのは、祈り手と祈られる側との「無関係」が前提にあります。だけど、誰かのことを親身に祈るなら、例えば「神様、○○さんの健康を回復して下さい。そのために、私にできることがありますか? あったらそれをさせて下さいと心がはやります。とりなしの祈りは、関わりを求める祈り。私にはそのように思えます。

◆JOYチャペルの兄弟姉妹の皆様、私共のためにたくさんの祈りを捧げて下さって、ありがとうございます。住む場所は離れますが、私たちも皆様のことを祈ります。心を寄せて本当に。   (齊藤里美)

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