『 今年もひとりの魂の救いのために 』 1/8

Shin1

◆かつて朝日新聞の「歌壇」にこういう歌が選ばれ掲載されていました。...幾人か去りまた来るらん教会の床磨き生く力尽くまで...
 選者のことばがこう付けられていました。「一体何人が神にすがろうとして教会を訪れて来、やがてまた立ち去ったことであろう。そのような一生を自分はひたすら床を磨きながら働いてきた。この作者は牧師の妻か、どこか小都市の貧しい教会に働く人なのであろう」。

◆ひとりの人が救われるために黙々と祈り励む地方教会を想い、明日1月9日に教会組織感謝礼拝を行なう「天草中央キリスト教会の南圭生(みなみ・こうせい)牧師ご一家と教会員のことを祈らされました。天草教会は昨年21名礼拝(平均)受浸者2名と教勢報告に記録されていました。

◆天草と言えば、クリスチャンのイメージだが、現実は厳しくまた偏見も根強く残っているなか、島民のキリスト教に対する偏見があらためられるように黙々とコツコツとひとりの魂の救いのためにみ言葉を宣べ伝えて、伝道開始16年にして教会組織を迎えられたことに心から御名を崇めます。

◆福音書には主イエスがなされた伝道記事が大小132回出てきます。その中で個人伝道、ひとりの人と出会いの中でなされたのが81回にものぼります。そこには「個」に対する情熱を傾けられた主の姿を見ます。そういえばキルケゴールはこんなことを言っています。「5千人に給食された主イエスは、また人を5千回、愛し給うた」。

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