『 失敗から学ぶ人が用いられる ① 』 4/22

Shin1

◆「イエス・キリストを信じるなら、すべての問題は解決して、平坦な道を歩むことができる」ということを聞くことがありますが、そうではありません。聖徒は成功と平安を約束されているのではなく、依然として失敗と苦しみも経験します。聖書はむしろ、失敗と苦しみを通して成長することができると教えています。

◆モーセの人生は、偉大な成功のためにはみじめな失敗も必要だということを教えてくれます。まず、失敗は人を従順にします。よく神様に従う人を見てみましょう。その人は、過去に大きな痛みと失敗を経験した人であることがわかります。聖書はモーセを「柔和な人」だと言っています。「モーセという人はこの地上のだれにもまさって謙遜(口語訳では「柔和」)であった。」(民数記12:3)。

◆創世記から始まって、聖書に初めて出てくるこの「柔和」という言葉がモーセの品性を表すことばとして用いられています。しかし、モーセは初めから柔和な人だったのでしょうか。モーセは短気で自制心を失い、自分の怒りを抑えきれずに人を殺してしまいました。思慮深さが弱く、そのために彼は失敗し、みじめな思いをしたのです。

◆しかし、モーセはこの失敗を通して変えられました。失敗から、従順を学び、神様の御前にひれ伏す方法を学びました。神様の目的は、私たちを柔和な者にすることなのです。モーセは、発作的な憂鬱質の気質を持っていた人でした。神様は、失敗した後の40年間の中で、世の中で最も柔和な者へと造り上げられました。そして、ご自分の働きにお用いになったのです。

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