◆ヨハネ3章にニコデモが出てきます。イエス様とのやり取りが書かれています。夜にニコデモはイエス様を尋ねて何かを聞きたかったのですが、信仰について語り始めたのは、イエス様でした。ニコデモに信仰の本質である永遠の命について語ります。ニコデモは、イエス様の元を去って行きます。しかし、語られたことを理解して去って行ったのではなかったのです。
◆ニコデモに語ったことばで、聖書の中の聖書と言われている聖句があります。それは、ヨハネ3:16に書かれています。
◆次にニコデモが出てくるのは、ヨハネ7:50です。ユダヤ人指導者たちが、イエス様のことで律法に違反した者として、イエス様を捕らえようとして話しているときです。ここにニコデモが登場します。指導者たちの考え方に異論を唱えます。
◆イエス様が十字架に付けられたとき、多くの弟子は逃げ去ってしまいます。安息日の前にイエス様の亡骸を葬らなければならないと行動したのは、アリマタヤのヨセフとニコデモでした。ヨハネ19:38からに出てきます。
◆ニコデモは、ユダヤ教で教えられている人生の歩み方の手本となるような歩み方をしていました。20歳過ぎで妻を迎え、30歳過ぎでユダヤ教のラビを経験し、50歳を過ぎてイスラエルの教師、つまり神学校の校長をしていましたので、律法には詳しい人でした。議会の議員もしていて、ファリサイ派に属していました。
◆ニコデモのその後については、聖書には書かれていません。聖書を研究する人が、ニコデモのその後について書いているようです。ニコデモはイエスキリストを救い主と信じて、この世での豊かさ、名誉や地位を捨てて、光の子としてイエスキリストを証しする人になっていったと信じております。 (伊東昌彦)