聖 書: フィリピ4:4~7
説教題: 「主において常に喜びなさい」
・西南学院大学神学部 学生会発行「道」を読みました。
教授K師の文が面白く、共感しました。
「音楽とネコ」と題して、K師が若き日あこがれの人で、医者であり、神学者であり、
またオルガンの名演奏者としても有名な、アルベルト・シュバイツァーについて
書いています。
・『シュバイツァーの格言のひとつ「人生の苦難からの避け所は二つある、
音楽とネコだ」
シュバイツァーは音楽家でもありまして音楽が彼にとって人生の避け所だった
というのはよくわかる話です。
しかし猫は? これは私には理解不可能です。
なぜあんな怪しい動物が苦難の避け所になるのでしょうか。
子どものころ、我が家でも猫を飼っていたことがあるのですが、人が用事をしている
所にひっそり忍び寄って、私の足に頭をこすりつけたりする。
突然の不意打ちですから、わっと飛び上がったことが何度もあります。
世の中には犬好きと猫好きがいるそうですが、私は断然、犬ですね。
そしてやっぱりシュバイツァーはすごい人だ、というのが
今回の私の結論であります。』
・私は結婚直前、夫の家に行った時、掘りコタツに足を入れたとたん、足元に何か
動くものにふれ、突然の不意打ちをくらい、悲鳴をあげ、飛び上がってしまいました。
猫がコタツの中にいたのです。
それ以来、夫の母いわく「あれ以来、あの猫ちゃん姿を消してしまったのよ。。。」
と言われ、何となく猫に恨まれたと言う思いが拭いきれません。
・聖書にはエレミヤ記46章に「ネコ」と言うエジプトの王様の名前がありますが、
「猫」は出ていないようです。
あなたの苦難の避け所は、猫派? 犬派?
本年の大河ドラマ「八重の桜」が1月6日から始まりました。会津藩に生まれた山本八重の一生を描くものです。JOYチャペルでは、石田牧師からこの大河ドラマの情報をいち早く得ていました。新島襄との出会、同志社大学の設立、日清、日露戦争では兵隊の看護のために戦場に出て行くところなどを描くと思われます。
被災地で一人のおじさんと出会いました。
雪の降る中、おじさんは自宅の庭で服を燃やしているところでした。
私たちを見ると手を休めて、「コーヒーを飲んでいって」と自宅に
招き入れてくださいます。
立派な家の中は雑然として生活感が無いように思えました。
リビングの大きな祭壇の中に、奥様の写真が何枚もありました。
3月11日震災当日、おじさんは仕事で兵庫県に居て、地震と津波のニュースを見て
すぐに奥様のいる自宅に向かうものの、交通の大変な混乱の中でたどり着いたのが
8日後。
家に居たと思われる奥様はどこを探しても見つからず、今もまだ行方不明のままです。
高台にある家の一階天井近くまで水に漬かり、泥かきして家具や食器など散乱
しているのを片付けて、今は一人で住んでおられます。
悔しさも寂しさも淡々と話をするおじさん。
何も言えず、ただうなづくだけの私たち。
奥様の「服を燃やすことは大変なんだ」と言ったおじさんの顔は、忘れられない。