・ちょっと硬い話ですが、カトリック教会とプロテスタント諸教会は教理上の違いから、
それぞれ異なる聖書を用いてきました。
20世紀後半、エキュメニズム(教会一致運動)の流れに沿って、カトリック教会
とプロテスタント諸教派が世界各国で共同で聖書の翻訳に取り組みました。
・日本でも、この流れを受けて超教派のメンバーからなる翻訳委員会が結成され、
約10年近くかけて、1978年に共同訳聖書(新約のみ)が刊行され、
その後時を費やし旧約も刊行されました。
・私たちの教会も3年ほど前に全員で新共同訳聖書に切り替えました。
50年以上、口語訳聖書に親しんできた私、一番とまどっているのは地名、人名です。
この頃新約聖書を読んでいても、「あれ!この人前どんな名前だった?」
『あれ!この地名は?」と口語訳聖書を持ち出し、開いて「あーこれか、納得」
言う具合です。
・どうも私の感じでは、口語訳は日本人が発音しやすいように訳されているように
思います。
例えば
口語訳(テテオ・コスト)→新共同訳(ティティオコスト)
(カヤパ) (カイアファ)などなど。
・新共同訳聖書はそれぞれ、旧約はヘブル語から、新約はギリシャ語から、特に
固有名詞は原音に近い表記がされているそうですから、何とかこの発音しにくい、
人名、地名に慣れ親しまなくてはなりませんね。
・ちなみに、アメリカに留学していた娘が聖書の授業で、ペテロがピーター
ヨハネがジョン、マタイがマシューなど、やはり人名に戸惑ったと言っていた
のを思い出します。