・ちょうど6年前のレント(受難節)の頃、福岡の友人とゆっくり話をしたいと思い、
会うことにしました。
友人が、ここならきっとゆっくり話が出来るし安いと選んでくれた宿泊場所が
カトリックの施設「黙想の家」でした。
福岡県内です。
石造りの立派な素晴らしい建物でした。
二人で到着し、チェックインをして友人と私は顔を見合わせ。
「しまったあーーー!!!」
この施設はその名の通り「黙想の家」。
いっさいおしゃべり厳禁!しかも全館一人部屋!
・食事の合図で食堂に行っても友人と話も出来ず、しかも私は日頃の親切心で
並んで順番を待っている人にお味噌汁をついであげたら
『ご自分のだけでいいです』と注意されました。
ごはんとお味噌汁とたくあんの、ポリポリと言う音しか聞こえません。
「あああ・・・今は受難節だったぁ・・・」
・しかし神様は素晴らしいプレゼントを用意しておられました。
この日夕食後レントの時期に一夜だけのプログラムに参加できました。
それはこの石造りの建物の前庭に松明(たいまつ)がたかれただけの
暗い場所での聖書の朗読でした。
・「ヨハネによる受難」と題して神父さんが聖書を一字一句暗誦されました。
3月末とはいえ冷たい夜風が吹き、松明(たいまつ)の炎と火花が舞い上がる中で、
神父さんの声は響きました。
『初めに言葉があった。言葉は神と共にあった・・・・・・』
・この時のDVDを私たち二人に特別にと、一枚ずつプレゼントして下さいました。
神父さんは、どうも私たちがとまどっている様子を見ておられたようです。
そのDVDは私の宝物の一つに加わりました。
そして毎年この時期1回だけ見ることにしています。
これが私の受難節です。
◆人生には、いくつもの変化点があります。人との出会い、別れ、愛する人の死、励ましの言葉、経済的な極端な変化、仕事との出会い、自他の病気、入院、手術、結婚、出産などです。人生での変化点をターニングポイントと称するようです。人は、このようにたくさんのターニングポイントを通過します。ターニングポイントを通過するときに、向きをどちらへ向けるのかが大きな課題であり、その結果として人生が変わっていくのだと思います。
ボランティアに来てくださった東京女子大生とお茶会に行ってきました。
13日は小槌第7仮設、14日は小槌第4仮設です。
学生4名と引率の先生1名でしたが、それぞれのお茶会では
仮設の方々といろんな話をして、寄り添ってくださいました。
お茶会ではよく歌を歌います。連盟が用意した歌集をつかいますが、
童謡や70歳代や80歳代の青春時代の曲もあり、学生には初めて聞く、
「歴史の教科書に載っている」曲がありました。
まだ高齢ではない私も、時代を感じました。
14日はバレンタインデーですので、仮設の各家庭にチョコレートを
お配りしました。
お留守の所は玄関先に置いて、玄関まで出てきてくださった方には手渡しします。
ある学生はそこで立ち話をしてなかなか出てきません。
時間はかかるけど、大切なボランティアだと思いました。
お茶会に来てくださった方にも、チョコレートをお渡ししましたが、
反対に、夫にチョコレートを用意してくださった方もあり、夫の人生で最大の
「モテ期」がやってきました。(笑)