今週の一面 『 年寄りは仕事半分 』 6/30

Shin1

◆今まであまり意識しなかったもので、このところいやでも意識せざるを得ないのは、「老い」ということです。いまだに講壇に立ち、牧師職をさせていただいていますが、しみじみ思うのは「若い時にはできていたことが、できなくなっている」ということです。

◆イエスさまが、ご復活後、ペトロに仰せになった言葉が身に沁みます。「あなたは、若い時は、自分で帯を締めて、行きたいところへ行っていた。しかし、歳を取ると、両手を伸ばして、他の人に帯を締められて、行きたくないところへ連れて行かれる。」本当にそうです。かがんで自分の靴の紐を結ぶことが難しくなったり、階段は必ず手すりを握りながら上り下りし、エレベーターやエスカレーターを探したりしている自分に気が付きます。歩くにも、とっても注意が必要になっているのです。

◆若い時には、どこにでも出かけていけたのに、出かけるのがおっくうになり、時間があっても午後からは、する気が起こらない自分に気付き、「老い」を意識させられます。74年も使ったのですから、部品が痛むのは当たり前と、頭ではわかっていても、ふがいない自分を受け入れるのは、易しいことではありませんでした。...が、エベレストに80才で登頂した三浦雄一郎氏が「年寄りは仕事半分」と言われた言葉に納得し、とっても穏やかな気分になりました。老いていく自分を嘆くのではなく、それを受け入れ「老いは神の賜物」と意識できる自分を目指していきたいと思います。

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