今週の風景 No.349

管理人
少し涼しい日曜日でした
メッセージはユダが口づけでイエスを引き渡し弟子達は逃げ出す箇所でした。
「剣をさやに納めなさい」という題。

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今日のメッセージで印象的だったのはユダの裏切りではなく剣のエピソードに言及している点。
「剣を取る者は皆、剣で滅びる」(新共同訳)

我が家ではいくつかのアニメを録画して家族みんなで毎回楽しみに観ています。
その中のひとつにNARUTO(ナルト)というアニメがあります。
このストーリーは、「忍び」(忍者)の里に生きる「いわく付き」の少年が、忍びどうしの争い、人と人との争いを止めようと葛藤しながら成長し、気がつけば隣国を含めた忍びの世界の中で、なくてはならない心のよりどころ的な中心人物となっていく物語です。

劇中で幾度となく登場する台詞が
「憎しみからは憎しみしか生まれない」

戦いが終わらない理由は、憎しみからの報復、そして報復を受けた側が敵を憎しみ報復...のスパイラル。
作品の中で主人公とその仲間達から伝わってくるのは、「憎む」のではなく「許す」こと。

以前、ジェノサイド(*1)から復興しようとするルワンダ現地にわたり、その生々しい現実を目の当たりにして帰国後に証しをしてくれた兄弟の話を思い出しました。
ルワンダの復興を支えているのがまさに「許し」ではないでしょうか。

現在の剣とは軍備や核だけでしょうか?
身近に起こる口論でも、思いやりの無い言葉は鋭利な刃物のように人を傷つけてしまいます。
大事な人を傷つけない為にも、相手の気持ちになって考える「思いやり」がまず大事だと思います。
「許す」ために自分で自分を納得させる源泉は、相手の気持ちになって考える「思いやり」から始まるのではないでしょうか?


*1:ジェノサイド
一つの人種・民族・国家・宗教などの構成員に対する抹消行為をさす。ユダヤ系ポーランド人法律家のラファエル・レムキン(英語版)によって1944年に造語された。
元はアルメニア人虐殺やナチス・ドイツのユダヤ人虐殺(ホロコースト)に対して使われたため、一般には大量虐殺の意味で使われるが、国外強制退去による国内の民族浄化、あるいは異民族、異文化・異宗教に対する強制的な同化政策による文化抹消、また国家が不要あるいは望ましくないと見なした集団に対する断種手術の強要あるいは隔離行為など、あくまでも特定の集団の抹消行為を指し、物理的な全殺戮のみを意味するわけではない。
またこれを目的とした行為は集団殺戮行為も含めて国連採択のジェノサイド条約によって禁止されており、現在では、集団殺害罪は国際法上の犯罪として確立している。

wikipediaより引用

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