〜オリーブの香り〜 No97『就活VS宗活』

Shin1

大学3年生の次男坊は、只今就職活動まっただ中!
小さい頃から曲がりくねった道を外れて歩いてきたヤンチャ息子で、「ご迷惑おかけして申し訳ありませんでした」と謝るか、大怪我をして救急車に乗って病院に駆け込むか、スリル&アドベンチャーを親子で味わってきた。
そんな息子が今、社会に向かって見定めされる場面に日々さらされている。
エントリーシート(ES)なる書類審査を通過して、筆記試験があったり、集団面接かグループディスカッションなどが更に用意され、それも飛び越え、ようやく個人面接、これも多いところだと3回くらいするところもあるらしい。そうしてに内定となるのが今時の大 学生の就活の現状。
履歴書などに添付する写真は、撮影スタジオ側で修正を加えてくれるところも多く、さらには就職のための塾まであるそうだから、私達の時代にはない、些細な苦労の積み重ねが多々あるようだ。
そして折角大学まで行っても、就職で躓いてしまう若者が多く居ることも否めない世の中・・・。

by MxM

3月に入ったある晩、息子に確認した。
「お兄ちゃんの時は、今くらいの時期は毎日あちこちの会社の面接受けていたのに、何故一週間に一度くらいしかスーツ着ていかないの?」
「行きたいと思う会社が一つしかないから」
「その会社に落ちたらどうするの?」
「ESと筆記は通った・・・グループ面接で落ちた・・・」
「 なら、次受けるところ探しなさいよ!」
「いや、面接で落ちたけど、どうしても行きたいと思ってる気持ちを手紙に書いて送ったら、副社長が面接してくれることになった」
「いつ?」
「一週間前に終わってる・・・また落ちた」
「じゃぁ、次どこ受けるか考えてるの?」
「いや、また手紙を書いた。今度は社長さんにだよ」
「副社長面接で断られたんだから、もうやめなさいよ!」
「いやだ!母さんだって、あれもこれもしなくちゃいけないこと二の次にして、教会に行くじゃないか!母さんがそうしてきたことを見てきたんだよ!だから見守って欲しいんだよ!」

返す言葉が見つからない・・・
息子はそのことを「母さんの宗 活」と言った。

確かにそうだ・・・色々な会社が門を開けて説明会をしてくれたように、私もあちこちの教会を訪ねてみて、ここだ!とJOYに決めたんだ!
罪深い私を何度も許して下さって、小さな気付きに気付くまで、神様は個人面接までして下さっている。

永遠の「宗活中」の私・・・祈りと共に、一瞬の「就活」の息子をしばらく見守ることにしよう・・・

by MxM

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