〜袋小路からの救い(その3)〜
◆紅海の奇跡は、荒野の生活で体験したすべての事件を集約しています。神は人生に現れる紅海という患難と逆境という袋小路をとおして、
③上を仰ぎ見ることを学びます。もし四方を囲まれてしまったら、仰ぎ見るのは上しかありません。私たちは「紅海」という苦しみ「荒野」という逆境を通して、上だけを仰ぎ見ること、祈ることを学びます。「使徒言行録」を見ると、十字架の時には世の人々を恐れ、逃げてしまった弟子たちが、世を変えるほどの力強い働きをしています。その変化の理由は祈りにありました。祈りはとてつもない力があるのです。
前日から米国伝道チーム(ニューライフ・クリスチャン・チャーチ)をお迎えしてのプログラムでした。
牧師もメッセージ開始早々は座らず立ったまま語っていたので思わず「座ってください」と会衆側からお願いされることに。
小学生の頃、家族5人でよく東京湾へ出かけました。両親の唯一共通の趣味が、釣りでした。船をチャーターし、船頭さんと一緒に沖の魚が群れる場所を目指して出発します。ミミズのような餌をつけることが苦手だった私は、母や船頭さんにつけてもらいました。釣り上げた大量のハゼを家に持ち帰ると、祖母が天ぷらにしてくれました。その味は絶品です。
結婚して家庭をもち、夫が献身しました。神学生時代に住んでいた福岡の家は、目の前がガリラヤ湖を思わせる玄界灘の海辺でした。夕食が済むと、よくこの海辺に座って海を眺めました。そうすると、イエス様のお弟子さんになったペテロさんやヤコブさんたちの姿が目に浮かぶのです。息子はこのガリラヤ湖のような海で泳ぎ、釣りをしました。そしてバプテスマを受けました。
ガリラヤ湖で、イエス様が4人の漁師(ペテロ、アンデレ、ヤコブ、ヨハネ)に「わたしについて来なさい」とお命じになった話は有名です。4人は網を捨て、イエス様に従いました(マタイ4:18-22)。藤木正三先生は言います。「私たちはこの4人のように網も船も持っていませんが、だからと言って何も捨てなくて良いのではありません。私たちは人によって違いますが、捨てるべきものがあります、富や名誉、怒りや憎しみ、打算やずるさ、見栄や逃避の心・・・・」。
私も捨てなければならいものがあります。たくさんあります。年齢を考え身軽にしようと、持ち物は少なくするよう心がけています。夫には「あなたは物を捨てる名人だ」とよく言われます。しかし肝心の心の中は、中々捨てられません。私の信仰は、まだまだ工事中です。