〜オリーブの香り〜No144『もつことよりあるものを大事に』

Shin1

子育てをしていると悩みはつきません。これは誰もがもっている共通の認識ではないでしょうか。例外なく私もその一人で、職場で出会う子ども達の親子関係をみる時は客観的にみる余裕があるのに、対自分の子どもになると全く感情のおもむくままになりがちで、イライラしてしまったり、こんなはずではなかったのにと悔やんだり、悩み多き母親になってしまいます。子どもに対する期待と現実の子どもを比べてみたり、想い描いていた理想の子育てとのギャップに苦しんだり、敗北感に打ちのめされることが多い日常を過ごしています。

そんな私の救いは、聖書の御言葉と教会の兄弟姉妹から教えられることです。教会を通して、その時その時の子どもたちのありのままの良さを教えてもらえたり、気づかさせてもらうことが多くあります。それは、「何を持つか」に価値をおく子育てを前面に出すと、子どもの足りなさに目がいき、所有することに躍起になり心がそれにとらわれてしまいます。でも子どものありのままに目を向けていき、「どのようにあるか」を大事にしていったとき、そのことを通して親子でよい時間を過ごし、楽しみ、発見し、本人らしくいられる幸せを感じることで子どもに自信がわき、新たな可能性を見出していく一歩となっていることを体験させてもらえているのです。

「わたしの目にあなたは価(あたい)高く、貴(とうと)く わたしはあなたを愛してる」(イザヤ43:4)という聖書の御言葉は、私らしさ、子どもらしさを、そのまま受け入れてくれ、子育てする上で、私のなぐさめとなり、励ましになってくれています。

by Y.S.

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