今週の一面『福音を伝える』9/6

Shin1

◆「福音を伝える」とはどういうことだろうか?新約聖書の中の福音書に書かれているストーリーをただ伝えるだけではない。

◆私は、この一週間で多くのノンクリスチャンの方々と出会い、福音を伝える機会を与えられた。しかし、せっかくのチャンスにもかかわらず、なぜか心が重苦しい。何と言って良いか分からないが、焦りのような、言葉にならない変な緊張感がずっと心にある。「こんなチャンスを無駄にはできない。何とかしなきゃ!」という思いがそうさせたのではないかと今になって気付かされる。

◆人が人の心を変えることはできない。どんなに一生懸命になって説得しても、そう簡単に他人の心は変わらない。まして目に見えない神の存在を信じるなんて、もっと難しいことだろう。そんなことを自分の力で無理に相手を説き伏せようとしても、逆効果の場合が多い。相手のためにと思ってしたことが、ただの自己満足、押しつけでしかなくなってしまう。

◆それではどうすれば良いのか。それは、まず自分が神をどう感じているか。神が自分にどう関わってくださっているか。何をしてくださったか等、自分自身が受けたことをそのまま素直に証しすることではないだろうか。そういう意味で、クリスチャンは常に「あなたにとって神様とは誰なのか」と問われているのだと思う。

◆ノンクリスチャンと自分、そして、そこには必ず神様がおられることを先ずは感謝したい。そこで自分の力に頼るのではなく、一緒におられる神様に頼り、自分が神様から受けた恵みや感謝を飾らず、素直に、単純に、分ち合うことこそ、「福音を伝える」ということなのではないだろうか。

松﨑 準

過去の記事