〜オリーブの香り〜No173 『小さきみ声をきき分ける』

Shin1

本当に久しぶりにプールに行った。目的は水中ウォーク。変形性膝関症で痛みの軽減や安定等のために膝周囲の筋力トレーニング、中でも水中ウォークが良いとアドバイスを受けたからである。
黙々とプールの中で歩いているうちに、泳いでみたくなり、25メートルプールを何往復か泳いでみた。最初は苦しかったが、おーぉまだ泳げるじゃんと嬉しくなった。
翌朝起きた時、左の耳が聞こえないことに気付いた。
丁度妻が九州に帰省しているときで、一人で家にいるときは、耳鳴りの不快感以外は静かな世界で生活しているようで、耳が遠い高齢者の疑似体験のようであった。
しかし、片耳が聞こえないだけで、何と不自由なことか。道で後ろからくる車に気付きにくい。歌が歌えない(自分の声の大きさや音程がわからない)。話すときの自分の声の大きさがわからない。車の運転が怖い。料理する時、特に炒め物や揚げ物が不便。
目と耳と鼻、また皮膚で人間は多くの情報を得ているのだ。その一つが欠如しているだけで、何と不便なことか。
相手の立場にたってとか言うのは簡単だけど、耳の不自由な人の立場にたってというけれど、本当はわかっていなかったのだと痛切に思った。様々な関係づくりは、決して相手にはなりえないということから出発すべきものだと改めて思った。
無事、病院で治療して治った時に、わおー、世の中はなんと様々な音に満ち溢れているのか!と驚いた。一気に色々な音が入ってきて、人間は一度に多くの情報を選別する能力があるのだと感じた。
不自由な数日、相手の話していることを聞き漏らさないように一生懸命聞くことが自然にできた。礼拝の牧師の説教もいつになく集中して聞いた!?
様々な情報であふれかえっている時代、様々な喧騒が渦巻く時代、真実の声を聞き分けることは難しい。ましてや、真実の声は小さきものなのだ。前のめりになって、真実をただひたすら追い求めて、小さき御声を聞き分けうるものとなりたい。
「主よ、さわがしき 世のちまたに
われをわすれて いそしむまも
ちさきみこえを ききわけうる
しずけきこころ あたえたまえ」
(讃美歌313番)

by とうちゃん

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