今週の一面『 緊急事態からの解放 』11/15

Shin1

◆ある会社の経営者が語った言葉が、心に残りました。「最も危険なことは、急ぎの仕事が重要な仕事を押しのけてしまうことです」。

◆私たちは緊急な事と重要な事の狭間で、絶えず緊張して生活しています。問題は、重要なことは今すぐにしなくてもいい、というところにあります。祈る、聖書を読む、病人を見舞う、ノン・クリスチャンの友人を訪問する、お礼の手紙を書くーーーーこうした事は、今すぐでなくても良い場合が多いのです。しかし緊急の仕事は、今すぐしなければならないという圧迫があります。

◆こうした生活のパターンは、本当に重要なことができなかったという虚脱感に悩む(緊急という惑わしの奴隷になっている)のです。

◆イエスさまは、緊急事態に振り回されないで自由になる道を示してくださいました。「わたしの言葉にとどまるならば...あなたたちを自由にする。」(ヨハネ8:31)と。「わたしの言葉にとどまるなら」...これが自由への道です。神のみことばを祈り、深く黙想(ディボーション)することによって、キリストのように何が大事かを見抜くことができるのです。

◆日々感じている欲求不満を取り除く唯一のものは、神の望んでおられることを行うことです。今日、この時、この場で、自分は父なる神のみ旨を行っているのだ、と知ること以上に素晴らしいことはありません。その時にはじめて、私たちは他の未完成な課題を平常心で受け止めることができ、それを神にゆだねることができるのです。

石田政美

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