今週の一面『世界祈祷週間』11/29

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◆バプテスト連盟の教会では、毎年アドベントの時期に世界伝道を覚える「世界祈祷週間」を守っています。何故この時期かと言いますと、中国に派遣されたアメリカ南部バプテスト連盟の宣教師ロティー・ムーンの呼びかけに応えて始まった「ロティー・ムーンクリスマス献金」がこの祈祷週間の起こりだからです。

◆困難の中での中国伝道、しかし、福音は徐々に受け入れられロティーは「ここには、イエス・キリストを必要としている人が大勢いる」という確信が与えられました。救いを求めている人たちのために、もっと多くの宣教師を派遣してほしい、そうロティーは南部バプテスト連盟の外国伝道局に訴えました。しかし、資金的な問題から宣教師の派遣はなかなか実現しません。そこでロティーは女性たちの集会で献金を呼びかけました。「神様が御子をお送りくださったことに感謝して、クリスマス前の時期に是非、捧げ物を」との呼びかけに応えて世界伝道のための「クリスマス献金」が始まりました。この献金運動から、バプテスト連盟の教会ではアドベント最初の日曜日を世界伝道のために祈る日、「世界祈祷日」として覚えることとなり、さらに一日ではなく一週間をそれにあてると言うことで、現在の「世界祈祷週間」となったわけです。日本でもこの献金によって、宣教師、また国際ミッションボランティアとして奉仕する人々が派遣されています。

◆私たち日本バプテスト連盟の教会もアメリカの人たちによるこの献金によって支えられてきました。ですから、日本の教会の土台は世界祈祷献金によって据えられたと言っても過言ではないのです。そのような意味で、世界祈祷週間は私たちにも深い関わりのあることなのです。

松﨑 準

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