〜オリーブの香り〜No 201 『御殿場にて』

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4月2日、3日と勤務先の新入職員研修で、御殿場にあるYMCA東山荘に行ってきた。
この御殿場の名産品のひとつにハム、ベーコン、ソーセージなどがある。その中に「二の岡ハム」がある。これが大好きで、今回も会場に入る前に、二の岡ハムの売店で、ボローニャソーセージを仕入れた。私の頭の中では、YMCA東山荘=二の岡ハムであり、ワクワクとして御殿場まで車を飛ばした。

戦前、御殿場の二の岡地区には、キリスト教宣教師や著名人の別荘があり、アメリカ村と呼ばれていた。アメリカ人の宣教師を中心に養豚業、ハムやベーコンを製造しただけでなく、地域の振興のため、地元の人たちにその技術を伝授したそうである。その味を今も守っているのが、この二の岡ハムである。そして、この製造法を教えたのは、福岡の地から御殿場に移り住んだG.W.ボールデン、西南学院第3代院長である。御殿場と西南学院の関わりを発見し、より御殿場が身近になった気分である。

また、御殿場は「広岡浅子」にゆかりの地である。この東山荘も1915年に建設されたとき、浅子が多額の寄付を集めている。また、近くには浅子の別荘があり、そこでは夏季勉強会が開催され、村岡花子もそこで学び、「浅子」から多くの影響を受けたとされている。

そういうキリスト教にゆかりの土地でキリスト教主義団体の新入職員研修をもてることは、幸せなことである。新人の初々しい職員と接しながら、私も気持ちを新たにすることができた。この東山荘に滞在しているときは、朝早く黙想館に行くのを楽しみにしている。黙想館には、大きな一枚ガラスがありその向こうに富士山の雄大な姿がまるで絵のように見える(写真)。
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「山辺に向かいてわれ、目をあぐ・・・・」という聖句が自然に浮かぶ。この風景の中にあって、自分がなんとちっぽけな存在であるかということに気が付く。そして、こんな私を神様が「大切」にしてくださることへの感謝があふれてくる。

さあ、新しい年度の始まり。新社会人、新入学の人たち、いつも希望をもって進むことができるように共に祈りつつ歩みましょう。

by とうちゃん

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