~オリーブの香り~ No 210 『小さなブーケ』

Shin1

子どもの頃から、道端に咲いている小さな草花が大好きでした。
結婚したらサザエさんやターシャ.デューダーのように季節ごとの花々やハーブに囲まれて暮らしたいと思っていました。

「さぁ、思い切り夢を叶えましょう!!」と、庭中にれんげ草の種を蒔き、子ども達とよつば探しをしてみたいからと、クローバーも植えました。

その結果...
「なんだこの庭は!、雑草だらけじゃないかー!!」と、夫に全部むしりとられてしまうという、そんな笑い話のような失敗も数々ありました。
けれど、ある時から私は、花を愛でることも出来なくなり、我が家の庭は手入れされることがなくなりました。
去年、娘が中学生になり、華道部に入部しました。
お稽古の度に花材を小さなブーケに切り揃えて私にプレゼントしてくれます。
本当は、家でもう一度復習するはずなのに"ママ仕様"にカットして持って帰って来ては「はいっ」と渡してくれるのです。

最初はその花を活けるのも億劫でした。
でもせっかくの花...とにかく花瓶に差しました。
次回はボーボーに生い茂っていたアイビーを庭から切ってきて少しアレンジ。
その次はアップルミントと...。

そうして少しずつ庭の草花に目が行くようになり、何年も放置していた庭には、生き残っていた草花があることにも気付き、胸がいっぱいになりました。
それから雑草を抜き、肥料をやり、ゴメンねと謝りながら毎日水やりもしました。
球根も久しぶりに植え付けました。
今、庭にはたくさんの花が咲いています。

毎月、毎月、娘はどんな想いでブーケを作ってくれていたのでしょうか?

娘のブーケ作りは、無言の祈りだったように思います。
娘の祈りと神様の養いの中で、私の心も我が家の庭もすくすくと元気に育っています。娘の顔にも笑顔が少し増えました。

涙と共に種を蒔く人は 喜びの歌と共に刈り入れる。 (詩編126:5)

byゆかりん

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