~オリーブの香り~ No 214 『伝えたいもの』

Shin1

私がクリスチャンになりたての、まだ二十歳前後だったころ(随分昔ですが。。)、とても好きなクリスチャンミュージシャンがいました。ニューライフというバンドのリーダー、井沢豊さんです。「注がれた愛」や、「主に歌おう」、「喜び・祈り・感謝」など今も歌い継がれている日本のプレイズの原点ともいえる方です。あまりにも好きすぎて、どうしても会いたくて、留学の合間の一時帰国の際には、彼が奉仕する座間カルバリーチャペルの礼拝に出席し、お会いすることができました。私が将来、日本のキリスト教界で、音楽を通して神様のために働きたいという話をすると、自宅に招いてくださり、お昼をご馳走くださいました。いろいろな話をし、自宅の音楽スタジオも見せていただきました。30年も前のことですが、その時のことを今でも鮮明に覚えています。

十数年前、当時大和カルバリチャペルの副牧師だった井沢豊先生は、交通事故で天に召されました。ぜひまたお会いしたいと思いながらも、留学時代以降会えませんでした。しかし、いつの日かまた天国で再会することを楽しみにしています。
実は、私が1年ほど前に作詞作曲した「いつも喜び」という賛美は、井沢さんが作られた「喜び・祈り・感謝」と同じ聖書箇所(テサロニケの信徒への手紙I 5章16~18節)から作りたいという思いから作成したものです。
『いつも喜び』
 「主よ感謝します、今日も守られて
  主よ感謝します、今日も愛されて
    いつも喜び、絶えず祈り、
    すべてのことを感謝しよう
  主よ感謝します、今日も愛されて
  主よ感謝します、明日も導かれる 

井沢さんの作られた曲に「わが子よ...」から始まる歌があります。

 「わが子よ、いま人生を歩み始める君に、
  教えることは数えきれないほどある。
  物事の良し悪し、人を思いやる心、
  どんな人生の波も乗り越えてくる勇気と、
  人を愛し愛されること、弱い人の助けになること、そして
  絶えることのない微笑み
 
  でも一番知ってほしいこと、それは十字架の贖い
  神はひとり子をこの世に与え、十字架の愛は罪許すため、
  主よ、わが子を捉えて離さず、永遠の命を与えたまえ。」

子どもが生まれたときに作られたと聞いていますが、彼の、自分の子に対する思いがとてもよく表されています。私に子どもが与えられたときにもこの歌詞がよく心に浮かんできました。また、子どものことでどうしたらよいか悩むとき、この歌が自然に浮かんできます。この歌は、私の家族に残したい思いを代弁しているものであり、私の祈りです。

by しん1

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