~オリーブの香り~ No 218『兄弟姉妹』

Shin1

クリスチャンになり、教会に集うと、よく「○○兄弟」と呼ばれることがあります。キリスト教初代教会のころから、クリスチャンになるとお互いを兄弟、姉妹と呼ぶようになったようです。

私は一人っ子なので、子どものころから兄弟姉妹がいる友だちを羨ましく思うことがありました。

学生時代に3ヶ月ホームステイでお世話になったクリスチャンファミリーに小学生、中学生の女の子2人がいました。いつも「おにいちゃん、おにいちゃん」と呼んで親しく接してくれる妹たち。「おにいちゃん」と呼ばれることに慣れていない私には、照れくさく、恥ずかしい気持ちもありましたが、とても優しく、暖かい気持ちになりました。

アメリカ留学中、クリスチャンになり、たまたま訪れた教会で、Hi Brother (こんにちは、兄弟)と初めて出会った人に呼びかけられることがありました。つながりはお互いにクリスチャンであるということだけ。初対面にも関わらず、「よう、兄弟!」と呼ばれることは、一人っ子の私にとって非常に嬉しい響きがあります。

留学中、1週間のクリスチャン修養会に参加したことがあります。その中にとてもとても仲の良い2人の姉妹がいました。そのように仲の良い兄弟姉妹を見たことがなかった私には大きなカルチャーチョックでした。信頼で結ばれた仲の良い姉妹って本当にいいなぁと。その姉妹のうちの1人が、のちに私の妻となりましたw。

聖書の中には、パウロが書き送った沢山の手紙が収められています。その手紙は、パウロが信仰に導いた多くの教会や人々、パウロを助け同じように伝道で苦労している同労の友、様々な問題に直面する教会に向けて綴られています。そのパウロが送った手紙の中には、「兄弟たち、」という呼びかけを多く見ることができます。
実際に会うことが難しく、今のように便利な電話などの通信環境が全くない状況の中、
心からの感謝や、励まし、心配、ときには戒めのことばを、自分の愛してやまない兄弟姉妹に向けて手紙で書き送りました。どんなにかその「兄弟姉妹たち」のことを真剣に考え、愛しているかが、その手紙から伝わってきます。

私も、愛する兄弟姉妹に対して、常に尊敬の念を持ち、感謝を表し、励ましと慰めを与えられる者でありたいと願います。

「兄弟愛をもって互いに愛し、尊敬をもって互いに相手を優れた者と思いなさい。 」

ローマの信徒への手紙/ 12章 10節

by しん1

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