今週の一面『私のために、神から捨てられたお方』4/9

Shin1

「三時ごろ、イエスは大声で叫ばれた。『エリ、エリ、レマ、サバクタニ。』これは、『わが神、わが神、なぜわたしをお見捨てになったのですか』という意味である。」(マタイ27:46)

「ある新興宗教の人々は、『こんな弱音をはくような人を神としているような宗教には力がない』と言ってあざけりました。どうして福音書の記者は、主イエスのこの叫びを、大切な記録として書き記したのでしょうか。
 旧約聖書の詩編22編を見ると、イエスの叫びと同じことばが記されています。この詩編は、キリストの十字架を預言した箇所として知られています。福音書の記者は、このことばを記すことによって、主イエスが旧約に預言されている救い主であることを証言したのです。
 これはまた、イエス・キリストが父なる神から完全に見捨てられたことをあかしすることばでもあります。神から見捨てられて当然なのは私たちです。しかし、その私たちに代わって、父なる神から完全に見捨てられ、十字架の上で主イエスがさばきを受けてくださったからこそ、私たちの救いの道が開かれました。
 『わが神、わが神。どうして私をお見捨てになったのですか』という主イエスの叫びは、私たちにとっては、なんと感謝すべき叫びではないでしょうか。『あなたをこんなに愛している』という神のメッセージにも聞こえます。」(バイブルプロミスより)

 今週は受難週です。イエス様の受難を覚えつつ、悔い改めと感謝の思いをもってこの時を過ごしましょう。

松﨑 準

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