~オリーブの香り~ No 255『ファイト、ファイトォ!』

Shin1

ハレルヤ!
今からおよそ40年ほど前、テニス部に入部した初日に顧問の先生から言われた事。新入生は、球拾いから始めます!先輩が打った球をみんなで拾い、その間にテニスコート一面に響き渡る大きな声で『ファイト、ファイトォ〜』と声をかけ合ってください!
大きな声を出すのには、ちょっと勇気が必要だった。近くにいた同じ新入部員の仲間の1人に話しかけた。『一緒に声出そうね、そうしたら恥ずかしくないね、ヨロシクね!』
これが、私と彼女の出会いだった。子供の頃から背が高い方だった私より、さらに長身で、顔も体も真っ黒に日焼けした彼女がニッコリ笑顔を返してくれて、『ファイト、ファイトォ!』と2人で同時に叫んで、2人で笑った。気の合いそうな友達が見つかった時って、当たりのクジを引いた気分。
あれから、お互い勉強して、恋をして、仕事に就いて、遠くに旅して、お嫁に行って、子供が生まれた。同じ年に父親を亡くし、息子が2人と言うのも一緒だった。
それぞれ生活が忙しくなって、学生時代の頃に比べたら、会う機会が減ったものの、年賀状が届けば元気にやっていることが伺えた。
昨年、JOYチャペルで開催されたコンサートに彼女を呼んだ。コンサートが始まる前の牧師のメッセージで、心が揺れたと彼女は言う...礼拝に行ってみたいと...その次の週から、私の隣に座って礼拝に出席している。キリスト教について、何もわからないから、どうしたらいいの?と聞かれて、牧師が、イエス キリストの御名により、感謝してお祈りを捧げます、と言ったら『アーメン』って周りの人達が口にするから、心の中でいいから、『アーメン』って呟いてね!
ねぇ、テニス部に入った時、2人で一緒に『ファイト、ファイトォ』って言ったね。神様はあの時既に、お互いが励まし合って、祈り合える友を与えてくれていたんだね。

青春ドラマじゃないけど、夕陽が沈むテニスコートを眺めていたあの日は、40年の時が過ぎて、今は朝の光に包まれた十字架を、肩を並べて見上げている。

主よ、どうか大切な友達が、信仰の道を歩めるよう、私が彼女にかけてあげらる声援を日々与えてください。

by MxM

過去の記事