今週の一面『 アドベント(待降節) 』12/3

Shin1

◆アドベント(待降節)を迎えました。教会ではアドベントから一年が始まります。新たな気持ちで主イエス様の誕生を待ち望みたいと思います。アドベントという単語は「到来」を意味するラテン語のAdventus(=アドベントゥス)から来たもので、「キリストの到来」を意味します。キリスト教においては、アドベントは人間世界へのキリストの到来、そして、キリストの再臨(ギリシア語のパルーシアに相当)と二つの意味を込めてキリストの到来を待ち望みます。

◆アドベントを過ごすにあたり、私は「キリストが来る」という意味について考えさせられます。私たちは神様に願いを祈ります。神様がすぐにでも答えてくださることを期待して...。けれども、現実には「待たされること」や「なぜ、この時に?」と私のほうでは思ってもないタイミングで神様の答えが来るのです。

◆長い間祈り願っていたことが、もう叶えられるはずがないと思っているときに「祈りは届いたよ」と言われても、すぐには信じること(受け入れる)ができないのではないでしょうか。ザカリアもそうでした。「その願いが聞き入れられた」そう言われたとき、素直に信じることができなかったのです。それゆえに彼に与えられたのは「沈黙」することでした。

◆聖書において「沈黙」の時は、「聴く」「神様との対話、自己との対話」「祈りへの備え」などの意味を含んでいます。「時が来れば実現する」(20)との神様の想いについてザカリアは深く考えさせられる時を与えられます。今、私にとっての「沈黙の時」の意味を深く思い考えていきたいと思うのです。

林 健一

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