今週の一面『「信教の自由」は守れるか』2/11

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◆2月11日は、日本の国の法律では、「建国記念の日」となっていますが、実質的には、「紀元節」です。日本は、初め「神代三代」と呼ばれる神々による統治がなされた後、神武天皇を初代とする天皇の治世が始まったものとされています。なお、神武天皇が天皇に就いたのは、紀元前660年2月11日のこととされています。これを根拠に、この日が日本建国の日とされ、国民の祝日に関する法律により「建国記念の日」とされているわけです。

◆教会では、「信教の自由を守る日」としてこの日を守っています。日本の教会が戦争中、たいへん苦い、またつらい思い出を持っている日です。そこでこの日を忘れることがないために、この日を定めているわけです。使徒言行録4章19節「神に従わないであなたがたに従うことが、神の前に正しいかどうか、考えてください」から、私たちは最終的にどなたに従うのか、言い換えると、何を最も尊いものとするのか、というのが、今日の問題の中心点であると言っても良いと思います。

◆今日私たちの国では、信教の自由を定めている憲法の規定(憲法20条)に自民党の改憲草案は巧妙に削除と挿入を施して、国家による信仰の領域への介入の道を開こうとしています。そして<天皇を中心とした神の国へ>そのために<道徳教育強化><愛国心><靖国神社の国家護持>さらに<平和憲法9条改悪>などを目指しています。

◆差し迫った危機に向かって、真実は何かを見失わないように祈り、霊の目をはっきり開かせていただきたいと思います。

石田政美

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