今週の一面 『レント...最後の晩餐②』3/18

Shin1

◆私は牧師になるように神様から示された時、とっても躊躇しました。そんな時、最後の晩餐の場面でイエス様が弟子のペトロに向かって噛んで含めるように、教え論された。「しかし、わたしはあなたのために信仰が無くならないように祈った。だから、あなたは立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい。」(ルカ27:32)の一言で、献身の決断ができたのです。

◆まさに「あなたのために」そして「わたしのために」祈ってくださるイエス様の熱い祈りがまず最初にあるからこそ、私たちは立ち直ることができるのです。そのように祈られているからこそ、弱く愚かなものであるにもかかわらず、信仰を失わずにいることができていることを知らされました。

◆弟子でありながら、弟子として従いつづけることのできない弟子たち、いざとなると弱さを露呈し、自分の都合次第で主と仰ぐ人を捨て、信仰を投げ捨てて、逃げ散っていく弟子たち、そんな人間たちばかりが集まって、主の人生における最後の食卓を囲んでいる。それが最後の晩餐の情景。そこにこの私も招かれている。そのことを強く知らされたことも献身の決断となりました。

◆牧師になり主の晩餐式のたびに「あなたにはやり直すチャンスがある」「あなたは今までと違った自分になれる。神様の恵みのもとで、新しい人間として生きることができる」という「力づける」メッセージを心に秘め、執り行っているのです。

石田政美

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