今週の一面 『教会の目的② 〜一つの所に集まる〜』 5/13

Shin1

「わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てる。」(マタイ16:18)

◆教会の目的②は、一つの所に集まることです。新約聖書において教会は「エクレシア」と訳されています。元々は、「呼び出された者の集まり」という意味があります。しかし、当時のユダヤ社会において、この「エクレシア」はキリスト教の集まりというより、ギリシャの議会などに使用されていた言葉でした。この「エクレシア」は招集によって市民を集め、神々への祈りと犠牲をささげることをもって始められたそうです。新約聖書において初めて「エクレシア」が「教会」として使用されたのは、マタイ16:18です。私たちが集まる所の土台、それが「この岩」です。「この岩」は新約聖書の時代においても、今の時代のおいても変わりません。では、「この岩」とは何でしょうか。それは、直前のペテロの告白(マタイ16:16)です。御子を正しく知り、それを言い表すことを基礎として、イエス様は「この岩の上にわたしの教会を建てる」と言いました。

◆教会は、私たちが集まりたいから集まったものではなく、神様によって集められているということを私たちは確認しなければなりません。「神が御子の血によって御自分のものとなさった神の教会」(使徒20:28)とあるように、イエスキリストの十字架によって一つに集められています。その中で、信じている者もそうでない者も集まり神様の前に近づく集まりなのです。

◆神様によって集められ者が神様を礼拝する集まり、それが教会の目的の一つです。神様によって集められた教会のかしらはイエスキリストです。エフェソ1:23にあるように私たちはキリストのからだです。神様によって集められた者はかしらであるキリストに従って歩んでいくのです。

「教会はキリストの体であり、すべてにおいてすべてを満たしている方の満ちておられる場です。」(エフェソ1:23)

坂西恵悟

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