今週の一面『感謝の心を』7/29

Shin1

「わたしは心を尽くして主に感謝をささげ 驚くべき御業をすべて語り伝えよう。」

(詩編9:2)

◆私たちは普段どれほど感謝を表しているでしょうか。神様に対してだけでなく、人に対してもです。新改訳聖書では、「感謝」という言葉が150回以上出てきます。また、聖書を見ると、主に感謝をする時、いくつかのパターンがあります。賛美と感謝、宣教と感謝、いけにえと感謝。つまり、聖書において感謝するとき、何かしらを主に献げている。もしくは、主を伝えているということがわかります。神様を通して与えられた恵みに応答して、賛美をしたりいけにえを献げたりして感謝を表しているのです。

◆実生活において、私たちの口から出やすいのは感謝ではなく、人を貶める言葉であったり、傷つける言葉であったり、愚痴であったりと他の人が聞いて気持ちのいい言葉ではありません。それは、人間が他人よりも優れていたいという欲求があるからこそ、出てくる言葉であると思うのです。また、これは私たちの罪の性質の一部でもあるでしょう。だからこそ、私たちは神様が与えてくださる日々の恵みを覚え、感謝することが大切なのです。

◆パウロはテサロニケの信徒への手紙にこのように書き送りました。

「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。これこそ、キリスト・イエスにおいて、神があなたがたに望んでおられることです。」

(Ⅰテサロニケ5:16-18)

 「どんなことにも感謝する」これが、神様が望んでおられることです。日々、命が与えられていること、衣食住が与えられていること、仕事が与えられていること、私たちが普段から"当たり前"と思っていることや、無意識のうちに過ごしてしまっているものすべてが、神様から与えられた恵みであるのです。主に感謝を献げることを通して、私たちは、主が私自身にどのようなことをしてくださったのか、その主の御業を語り伝えることができるのです。
坂西恵悟

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