◆私の会社では、『魅力ある働き方』を目指して、「働き方改革」とか「WLB(ワークライフバランス)の向上」とか「抜本的生産性向上」とかを全社を挙げて取り組んでいます。柔軟で多様な働き方を目指し、WLBが良くなり、モチベーションも高くなって魅力ある働き方が実現することは良いことですが、弊害も多いような気がします。無駄を無くして生産性の低いものは切り捨てて、スピードを競い最短距離でゴールを目指す中で、時には目的と手段を混同してしまい、大切なものまで切り捨ててしまったり、思考停止に陥る危険性もあります。

◆一方、私たちの人生や教会生活において、もし「効率性」や「生産性」、「合理性」が常に最優先されるとしたら、どこかギスギスしてきたり殺伐としたものになってしまうのではないでしょうか? モーセに導かれて出エジプトの旅を続けたイスラエルの民の出来事は、私たちに多くの示唆を与えてくれます。彼らは、昼は雲の柱によって、夜は火の柱によって導かれ、様々な訓練も受けました。40年もの年月をかけた"回り道"によって、整えられカナンの地に導かれました。時には、"待つ"ことができずに、人の知恵や力にのみ頼り失敗したこともありました。効率は悪いけれど"待つ"ことや"回り道"をすることで、霊の目が開かれたり、神の恵みや祝福に出会えたのです。

◆JOYチャペルは20年目の歩みを坂西先生と一緒に歩み始めました。効率性や合理性ばかりを追い求めるのではなく、ひとりひとりの賜物や弱さや限界を認め合い、時には立ち止まったり回り道をしながら「主が共におられる教会」として、「主からの希望と喜びを分かち合える教会」として、「イエス様の福音を宣べ伝える教会」として用いられることを祈りつつ踏み出していきましょう。

澤田 猛

◆神様と契約したノアの時代からさらに長い年月がたちます。そして、神様は新たな人物と契約を結ばれます。その人物がアブラハムです。この契約を一言で言い表すなら、「祝福の契約」と言えるでしょう。そして、アブラハムとその子孫たちが「祝福の源」として用いられる契約でもあります。この契約の中心的な聖句は創世記12:1-3です。

あなたは生まれ故郷 父の家を離れて わたしが示す地に行きなさい。わたしはあなたを大いなる国民にし あなたを祝福し、あなたの名を高める 祝福の源となるように。あなたを祝福する人をわたしは祝福し あなたを呪う者をわたしは呪う。地上の氏族はすべて あなたによって祝福に入る。

◆12章以外にも、13章、15章、17章、22章にも記されています。では、契約の内容はどのようなものなのでしょうか。①アブラハムの子孫を増やし、大いなる国民とする。②アブラハムを多くの国民の父とする。③アブラハムの子孫にカナンの地を所有させる。④アブラハムの子孫から王が出る。⑤アブラハムと子孫を諸国民の祝福の源とする。⑤アブラハムと子孫を祝福する者は祝福され、呪う者は呪われる。

◆これが、アブラハム契約です。これだけだと、私たちには直接関係がなく、神様の祝福を受け取ることができません。しかし、イエスキリストによって、イエスキリストを信じる信仰によって、信仰の子孫として、この祝福に預かることができるのです。これにより、私たちを通して、神様がアブラハムと契約された祝福をイエスキリストによって流すことができるのです。

◆この契約は主が再び来られる日まで続きます。この祝福を止めないよう、私たちは宣教の働きを担っていきましょう。

坂西恵悟

今週の風景 No.572  

管理人
信じなさい。
信じ続けなさい。
のメッセージが力強く続いております。

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◆私たちが文書を書くとき、また書籍を読むときには、それぞれテーマがあります。そのテーマを中心にして文章が綴られていきます。聖書のテーマの1つに「契約」が挙げられます。旧"約"聖書、新"約"聖書とあるように、聖書は"旧い契約"と"新しい契約"に分けられています。神様は、自然との契約(エレミヤ33:20-26)だけでなく、最初の人アダムとも契約を交わされました。(創世記1:28-29,2:16-17など)アダムたちの罪によって、生れながら罪ある者と定められた人間を神様は見捨てることなく、祝福を用意してくださっているのです。

◆アダムの次に神様と契約をしたのは、ノアです。神様は、地上に悪いことばかりを計る人々を見て、心を痛められ、終わらせようとしました。しかし、ノアたちは主の取り計らいによって、その滅びから守られていたのです。そして、このノアと契約を結ばれました。(創世記6:18,9:9-17)

◆ノア契約と呼ばれていますが、その内容は契約というよりかは約束に近いものになります。その内容は、①季節、自然の秩序の約束(8:22)、②二度と洪水によって地が滅びない約束(9:11)、③動物を食事として扱うことができる約束(9:1-4)、④人間社会の形成(9:6-7)になります。

◆神様は創造を後悔されました。滅びに向かう中、正しい人の信仰によって再度神様との良い関係が作られていったのが、ノア契約なのです。私たちは、その契約の上に立っています。ノアという1人の信仰者の姿勢を私たちも見習いましょう。この姿勢が正しい姿勢なのです。

ノアは、すべて神が命じられたとおりに果たした。」(創世記6:22)

坂西恵悟

◆子どもの頃から小心で甘えん坊であったわたしは、青年時代、感傷的な正義感を教会内で振りかざしてさまざまなことで、牧師先生や先輩の役員の方々に不平不満をもち、一時期教会を飛び出してすねたりしておりました。

◆実社会で20年働きましたが、わたしの会社の中には新興宗教にも近いようなある種の熱気と信念がありました。そこでがむしゃらに働いておりました。この間の生活は、教会では優等生的クリスチャン、家に帰るとちがった人物になり、職場ではまたちがった人物になっているような二重、三重生活をしておりました。このころのわたしは、人や環境ばかりを気にし、常に多くのことを思い煩い、心も身体もバラバラで、まったく平安がありませんでした。

◆そんなある日、過労から三日間高熱で寝込み、病院の床の中で不安と恐怖、高熱と激痛、神なき永遠の滅びの世界を恐怖をもって思い起こしていたわたしの前に、イエスさまが立ってくださったのです。そして、『シモン、シモン、サタンはあなたがたを小麦のようにふるいにかけることを神に願って聞き入れられた。しかし、わたしはあなたのために信仰がなくならないように祈った。だから、あなたは立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい。」(ルカ22:31〜32)と語りかけてくださったのです。

◆臆病者で弱く、疑い深い、こんな罪人である存在を誰よりも知っていたわたしは、非常に驚きました。しかし、献身を決意した時から、常に「し過ぎることのない期待」を神に寄せつつ、全身全霊で燃え尽くして、あとはいっさい主にお委ねしてまいりました。その結果、厳しいところを多々通らされましたが、「主は共におられる」「主は働きたもう」という体験を知らされる献身の日々でした。

石田政美

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