今週の一面 『ヤコブの帰還』創世記33:1-11 3/10

Shin1

◆ヤコブはラバンのもとに20年間滞在しました。その間に4人の女性から11人の男子を与えられました。この20年の間に子ども達だけでなく、多くの家畜を得ることができました。ヤコブはラバンに対し誠実に忠実に仕え続けていました。そして、神様の言葉に従って故郷へ帰ることを決めたのです。

◆ヤコブは兄エサウの元へと進みました。兄に対して、恐れを持っていたヤコブでしたが、ペヌエルでの主との格闘を経て、神と顔と顔を合わせました。(32:31)その結果、エサウに対しての過度な恐れから解放されたのです。エサウの元に着くまで7度ひれ伏す姿から、ヤコブの真の謙遜を見ることができます。そして、エサウの問いに対しては、「あなたの僕であるわたしに、神が恵んでくださった子供たちです。」(33:5)と、神様から与えられた祝福なのだと証しするヤコブの信仰も見ることができます。

◆ヤコブのペヌエルからの出来事は、私たちの歩みに似ています。ヤコブは神様と出会ったことで変えられました。兄エサウの前に謙遜になり、自分自身の財産が神様から与えられているものだと告白しました。私たちも神様に出会ったことで、自分自身の罪を認めることができ、神様の前に悔い改め、新しく変えられました。そこで、私たちは謙遜を学び、私たちのすべてのものが主から与えられている祝福であると信じることができたのです。祝福も和解も神様からのものでなければ成り立ちません。ヤコブは20年という長い年月を通して整えられました。兄に対する恐怖も神様に出会うことで変えられました。ヤコブのように、私たちも主の前に、他の人の前に謙遜になりましょう。そして主の祝福を感謝し受け取り、分かち合いましょう。 

坂西恵悟

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