今週の一面『 「神の声に聞き従って」申命記4:1-4 』11/3

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◆申命記4章は、申命記全体を要約している箇所とも言えます。モーセは1節において「今」にフォーカスを当てています。
「イスラエルよ。今、わたしが教える掟と法を忠実に行いなさい。そうすればあなたたちは命を得、あなたたちの先祖の神、主が与えられる土地に入って、それを得ることができるであろう。」(4:1)

◆3章までの荒野の旅が、ただ過去のもので終わるのではなく、目の前に広がっている約束の地がただの将来ではない。過去と今、今と将来はつながっているものなのです。モーセはこれまでの歩みを踏まえ、そしてこれからの歩みを踏まえて、「今」何が大切なのかを教えてくれているのです。それは、神様のことばを聞き、従うことです。神様のことばを聞くことによって与えられる喜びに満たされることです。このことは、イスラエルの民はもちろんのこと、今を生きる私たちにも必要なことです。

◆旧約聖書の人物エリヤは、神の山ホレブの洞穴で夜を過ごした時、神様が通り過ぎて行かれました。その時には、激しい風や山を裂き、岩が砕かれ、地震が起こり、火がおきました。その後、静かにささやく神様の声が聞こえたのです。(列王記上19:11-12)私たちの周りは様々な声があります。その中で「静かにささやく」神様の声に聞き従っていきましょう。「今」語られる、主の言葉に従っていきましょう。

◆聖書は私たちに「主こそ神であり、ほかに神はいない」ということを過去を通して示してくださっています。その過去を踏まえ、「今」を歩んでいきましょう。将来にある希望と祝福を期待していきましょう。

坂西恵悟

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