◆預かっている赤ちゃん達を乳母車に乗せて散歩している途中、この言葉に出会いました。パン屋さんの窓に貼られた一枚の紙。街にジングルベルの曲が流れる頃のことです。後になって、「よき おとずれ」が、「福音」のことだとわかりました。
◆「福音」とは、良い知らせという意味。神が私たちの罪の贖いのために、ご自身の御子イエスを遣わされ、そのイエスを死者の中からよみがえらせたことによって、信じる者はだれでも永遠の命をもつことができるということ。
◆この秋、入院中の義母の傍らで祈る時を与えられました。胸中の苦しみを訴える義母と祈り、私が祈り終えた時、クリスチャンではない義母の口から「天にまします我らの父よ・・・」と「主の祈り」が聞こえてきました。義母は全文を覚えていて、最後まで祈り通しました。大きな驚きでした。教会へ通った期間は短いが、子どもの頃、宣教師から教えてもらって覚えたとのこと。この祈りが80年余の間、心の中に生き続けていたことを目の当たりにして、主のみ業の深さを改めて知る恵みをいただきました。
「主の名を呼び求める者は、だれでも救われる。」
(ローマの信徒への手紙 10:13)
「信じたことのない方をどうして呼び求められよう。聞いたことの
ない方をどうして信じられよう。また宣べ伝える人がなければ、
どうして聞くことができよう。」(ローマの信徒への手紙 10:14 )
◆自分の店の窓を用いて福音を伝えたパン屋さんのように、イエス様に救われ、赦されて生きる喜びを伝えないではいられない。そのような者に造りかえてくださいと祈る2019年のアドベントです。
西原 寿美子