今週の一面『「主の守りと導き」申命記31:1-8 』1/12

Shin1

◆モーセは最後に自らの後継者について民に語りました。モーセ自身が120歳であり、務めを果たすことができないこと、神様から約束の地に入ることができないと言われたこと、ヨシュアを新しいリーダーとして立てることをイスラエルの民に語りました。

◆リーダーが変わることは、そのグループに大きな影響を与えます。前任のリーダーの期間が長ければ長いほどその影響は大きくなっていくでしょう。私たちの生活には比較することが根付いています。モノとモノ、人と人などを比較します。それは今の私たちだけでなく、昔も同じだったでしょう。カインとアベルの間にもその比較があったからこそ、あの事件が起きてしまったのです。リーダーが変わるということはその比較が必ず行われます。ヨシュアにとって、とてつもないプレッシャーだったと思いますし、イスラエルの民の中に不安もあったことでしょう。けれどもモーセが語ったことは違っていました。イスラエルの民に対しても、ヨシュアに対しても同じことを語りました。
「強く、また雄々しくあれ。あなたの神、主は、あなたと共に歩まれる。あなたを見放すことも、見捨てられることもない。」

◆モーセは、真のリーダーは人間ではなく神様であると語りました。「神様が共におられ、神様が導かれる。だから強く、雄々しくありなさい。恐れることもおののくこともない。」とモーセは語ったのです。この姿は、神様に対し、全幅の信頼を持って歩む信仰者の姿を見ることができます。

◆私たちの人生にも様々な変化があります。道半ば、志半ばで諦めなくてはならないこと、これから大きな一歩を踏み出そうとすることなど様々です。その歩みの中で、私たちと共にいてくださる主を信頼していくものでありたいのです。

坂西恵悟

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