今週の一面 『受難節(レント)』 3/1

管理人

◆2/26(水)は、キリスト教暦で「灰の水曜日」となります。「四旬節」とすることもありますし、「レント」と表現することもあります。どちらかと言えば「レント」という言葉の方が聴き慣れている方もいらっしゃるかもしれません。プロテスタント教会ではあまり取り上げられることが多くないのかなとも思います。これは、イースター前の6回の日曜日を除いた40日間になります。ですから、イースターの46日前の水曜日から「レント」が始まるのです。

◆「40」と聞くと何を思い起こすでしょうか。イエス様の荒野での誘惑や、ノアの洪水、モーセのシナイ山などが出てくるでしょう。聖書では「準備の期間」として40という数字を考えることもあります。カトリックでは、この「灰の水曜日」に行うものがあります。「灰」は悔い改めのシンボルとして考えられており、しゅろを燃やして作られた灰を額に十字のしるしをつけてもらう「灰の式」という式も行われます。一番の目的は、イースターに向けて悔い改めの期間を過ごすこと、つまりイエスキリストの十字架を覚え、死をしのび、復活の喜びを祝うまでの準備として行われるようになりました。また、この時期は求道者がバプテスマを受けるための準備としても用いられており、求道者だけでなくクリスチャンも伝統的に、祈り、断食、慈善が勧められていたようです。

◆今年は4月12日がイースターです。この日まで、私たちもイエスキリストの十字架を覚え、悔い改め、感謝する期間を過ごしていきましょう。そして、イエスキリストの復活を共に喜び祝う日を待ち望んでいきましょう。

「神の御心に適った悲しみは、取り消されることのない救いに通じる悔い改めを生じさせ、世の悲しみは死をもたらします。」(2コリント7:10)

坂西恵悟

過去の記事