今週の一面「つなぐことの難しさ」士師記2:6-3:6 6/7

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◆2016年のリオオリンピックで、男子400mリレーが銀メダルを獲得しました。「日本人は、短距離では勝てない」という言葉が言われ続けていた中での快挙でした。その快挙のきっかけとなったのが、「バトンパス」でした。バトンの受け渡しを突き詰めたことで銀メダルを獲得できたのです。

◆クリスチャンも「つなぐ」ことがあります。「信仰継承」と呼ばれるものです。この「信仰継承」はいつの時代も考えられたものでしょう。私自身も一人の親として考えるものの一つです。成功談、失敗談は数多くあります。それは、聖書の中にもあります。エジプトを脱出し、荒野の40年を過ごし、約束の地へと入ったイスラエル。モーセ、ヨシュアがリーダーとして召しだされました。彼らと共に過ごした人々は主に信頼し、従う歩みをしていました。ヨシュアの死後も、ヨシュアと共に生きた長老たちの存命中は続いていました。

◆しかし、時間が流れ、新しい世代になった時、イスラエルの民は主に従うことをやめてしまったのです。彼らが選んだのは主ではなく、バアルなどの他の神々に従ったのです。このような民に、主は「士師」を立たせてくださいました。士師は、「さばく」や「治める」という意味があり、別の訳では「さばきつかさ」とも訳されています。士師は、イスラエルの民を「治め」、「正しくさばく」働きをしていたのです。この士師の元でイスラエルの民は、主を見続けることを選ぶのです。

◆私たちは、日々の生活の中で主以外のものに心を向けてしまうことがあります。また、主の前に罪を犯します。しかし、イエスキリストによって、私たちは主の前に正しく歩むことができるのです。私たちがつなげていくことは、イエスキリストによる福音です。この福音によって、私たちは主に従うことができ、主の豊かな祝福の中を歩むことができるのです。

坂西恵悟

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