今週の一面「デボラの歌」〜士師記 5章〜 7/5

Shin1

◆バラクによってシセラは打たれ、カナンの王ヤビンに勝利しました。この戦いの後で、デボラは勝利の歌を歌ったのです。「わたしは主に向かって歌う。イスラエルの神、主に向かって わたしは賛美の歌をうたう。」(5:3)この賛美から始まった歌、その歌にはイスラエルの民が主の目に悪を行ったことが歌われ、その罪の故にイスラエルの民が他民族よって苦しめられたことが歌われています。この中でデボラは自分自身に対して歌っている部分があります。「奮い立て、奮い立て、デボラよ 奮い立て、奮い立て、ほめ歌をうたえ」(5:12)

◆イスラエルの民の苦しみを思い、主に助けを祈り求めているデボラでさえ、「奮い立て」と歌ったのです。まるで、自分自身に言い聞かせるように。この混乱の中、主への信仰にしっかりと立たなくてはならないことを知っていたのでしょう。デボラ自身が主に信頼すること、主の確かさの中いることを確認しながら、この時を歩んでいたのです。

◆デボラは、主の助けによって勝利を得ました。そして40年に渡って平穏が与えられました。しかし、そこに至るまでの勝利は主への信仰を持ちながらも、不安や緊張があったことでしょう。それでも、主への信仰によって彼女自身が確固たる場所に立っていたと思うのです。ヘブライ人の手紙の中でも彼女たちの信仰が語られています。(ヘブライ11:32-34)

◆何が出来る出来ないではなく、神様への信仰によって行動することが大切なのです。事を成すのは神様です。神様の助けによって、神様の力が与えられて、私たちは行動していくことが出来るのです。デボラを選び、立たせた主は今も生きておられ、私たちを同じように力づけ、立たせてくださるのです。

坂西恵悟

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