今週の一面「主はあなたと共におられる」士師記6:11-18 7/12

Shin1

◆主の目に悪を行ったイスラエルの民。今度はミディアン人の手に7年渡されました。これまでと同様に助けを求めるイスラエルの民。その求めに応じて主は、一人の預言者を遣わされたのです。この預言者が語ったことは、イスラエルの民が犯した罪についてでした。神様の声に聞き従わなかったことを指摘されたのです。

◆主は、このイスラエルの民に一人の士師を立てられました。それがギデオンです。ギデオンは、マナセ族、アビエゼルのヨアシュの子であり、その一族は弱く、家族の中で一番若かったのです。彼は、ミディアン人を恐れて、酒ぶねの中で小麦を打っていました。これまでの士師たちとは、様子が違っています。臆病なギデオンを主は選び、士師として召し出されたのです。主は、この臆病なギデオンに対して、「勇者よ」と語りかけるのです。
主の御使いは彼に現れて言った。「勇者よ。主はあなたと共におられます。」(6:12)

◆「主があなたと共におられる」この言葉は、どれほどの励ましでしょうか。主の御使いによって直接言われることは、とても嬉しいことだと思いますし、励まされることでしょう。けれども、ギデオンは、その言葉に反論しました。主が共におられるなら、なぜこういうことが起きるのか、先祖が体験した神の御業はどこにあるのか、主は私たちを捨てて、ミディアンの手に渡されたと。(6:13)この反論に対しても主の応えは、「わたしがあなたを遣わす」「わたしがあなたと共にいる」と語ってくださるのです。

◆私たちは、「神がいるならなぜこんなことが起きるのか」と考えたり、訴えたりすることがあります。その中で、士師記を通して教えられることは『神に立ち返る』ということです。「主があなたと共におられる」という励ましは、神に立ち返ることでその恵みの豊かさを知ることができます。ギデオンは、困難や不安の中にあっても、主への信頼を持って、その言葉に従っていったのです。

坂西恵悟

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