「エフライム人との戦い」士師記12:1-7 9/6

Shin1

◆エフタのアンモン人との戦いは、エフタの勝利で終えました。しかし、主との誓いの中で、アンモン人との戦いに勝利した際、自分を迎える者を献げると誓ったのです。その結果、彼は一人娘を主に献げました。(11:29-40)

◆アンモン人との戦いに勝利したエフタ。そのことを喜ばない人たちがいました。エフライム人です。エフライム人は、マナセ族と共にヨセフ族から枝分かれした部族です。エフライム人は、アンモン人との戦いの時、自分たちに共に戦うよう呼びかけなかったことに対して抗議をしたのです。彼らの不満は、どこから来るものなのでしょうか。戦いの勝利による戦利品の分け前にあずかれなかったことだったのかもしれません。カナン北部の諸部族の盟主であることを自負するエフライム人の自尊心が傷つけられたから、かもしれません。いずれにせよ、エフライムはエフタに対して抗議し、脅迫をしたのです。

◆彼らの抗議や脅迫は、エフタに効果はありませんでした。エフタはアンモン人との戦いにおいて、エフライムが呼びかけに応じなかったことを説明し反論したのです。そして、エフライム人との戦いに出たのです。同族同士の戦い、結果としてエフタは勝利しました。エフライムを逃げ出した者は、ヨルダン川を渡ろうとしましたが、言語のなまりを利用し、逃げ出したエフライム人を打ったのです。

◆この同族同士の戦いのきっかけは、エフライム人の高慢さでした。箴言16:18「高慢は破滅に先立ち、高ぶった霊は挫折に先立つ。」とあるとおり、その高慢さ故に彼らは破滅へと進んでいったのです。この高慢さは私たちも持ってしまうものです。もし誰かとの間で争いが生じてしまっているならば、そこには人間の高慢さがあるかもしれません。ですから、私たちはいつも主によってへり下り、平和をつくりあげる者でありたいのです。

坂西恵悟

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