今週の一面「そのころ、イスラエルには王がなかった」士師記17章〜21章 10/11

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◆神の前に罪を犯し、その地の民族に征服され、悔い改めた民に指導者としての士師をお遣わしになる。その士師によって平穏が与えられる。士師記は、この流れを何度も繰り返しました。これは、モーセ、ヨシュアを通して語られた神の律法を守らなかったゆえに起きた出来事です。士師たちが、いなくなった後のイスラエルは、堕落していました。神を忘れたイスラエルの姿は、非常に醜いものでした。イスラエルが自滅するほどに堕落したのは、彼らを愛してくださった神から離れた結果です。つまり、神から離れる時、私たちに待っているものは堕落になるのです。

◆士師記の終わりは「そのころ、イスラエルには王がなく、それぞれ自分の目に正しいとすることを行っていた。」で終えられています。まさに、この時代を象徴する言葉です。イスラエルを統率し、主のみこころを示す指導者もいない。それぞれが、自分の目で見て、考えて正しいと思うことを行った結果、士師記に見られる偶像礼拝、道徳的堕落、混乱が起こされて行ったのです。このような混乱の中で、12人の士師たちがイスラエルを救い、統治しました。それでも、イスラエルは堕落を繰り返していったのです。

◆私たちが生きているこの時代も、形は違えど、混乱や無秩序、堕落が起こっています。イスラエルに士師たちが現れ、神様の言葉を伝えたように、今の私たちには聖書によって神様の言葉を受け取ることができます。真っ暗な状況の中、一人の王様を立てられたイスラエルのように。光となって来られたイエス様が、私たちを治めてくださっているのです。御言葉と祈りによって、今の時代を私たちは主と共に生きていきたいのです。

坂西恵悟

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