今週の一面「ルツの決断」ルツ記1:7b-19a 10/25

Shin1

◆愛する夫と息子たちを失ったナオミは、故国ユダに帰る決断をしました。主が民を顧み、食べ物を与えてくだっさったことを聞いたからです。そのナオミの決断に、二人の息子の嫁たちもついていく決断をしました。ナオミは、彼女たちに「自分の里に帰りなさい」と強く勧めたのです。それでも、一緒について行くと泣いて訴える二人。その思いは、ナオミにとって大きな励ましと慰めだったことでしょう。それでも、ナオミは彼女たちの将来を考え、彼女たちを自分の里に帰るように強く語ったのです。(1:11-13)ナオミは、自分の置かれた状況に関して「主の御手がわたしに下された」と語り、信仰をもってこのことを受け入れました。

◆オルパは、別れを告げ、ナオミの下を離れました。しかし、ルツは別れず、ナオミに続いて行ったのです。この二人の大きな違いは何でしょうか。「自分の民、自分の神のもとへ帰って行こうとしている」オルパに対して、ルツは「あなたの民はわたしの民、あなたの神はわたしの神」と告白し、不誠実な理由でナオミの下を離れるならば、「幾重にも罰してください」と誓ったのです。ルツは、ナオミの信じる主なる神様を信じたのです。そして、その主からの祝福を求めたのです。

◆このルツの決断は、大きな決断です。自分の民、自分の神を捨て、ナオミの神を自分の神とする。その決断の先には、主からの豊かな祝福を預かることとなるのです。(マタイ1:5)

◆この背後には、民を顧みられる主なる神様がおられます。その主を信じるナオミ、ルツには主の深い配慮と導きが表されていきます。神様は、依り頼む民の信仰を顧みられるお方なのです。ですから、私たちも彼女らのように信仰を公に告白し、主に依り頼む者でありたいのです。

坂西恵悟

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