今週の一面『キリストの福音にふさわしく』 〜フィリピ1:18-30〜 1/3

Shin1

◆新年明けましておめでとうございます。新しい1年、お一人お一人の上に主の祝福と守りが豊かにあるようお祈りいたします。新しい年を迎え、1年の歩みをスタートしている私たちですが、主の導きに感謝し、主に期待する1年にしていきましょう。

◆私たちには、価値があります。それは、キリストが私たちの身代わりとなって死んでくださるほどの価値です。その価値を持って私たちは生きています。それを私たちは普段どれほど受け取っているでしょうか。わたし、あなたという存在は尊くかけがえのない存在です。しかし、私たちは時に、すること、しようとすることにおいてキリストが命をかけるほどの価値であることを表すことができていないことがあります。生き方、立ち振る舞い、言動の自己中心、自己実現、自己満足、キリストの名を汚し、キリストの福音宣教の働きを妨げることをしてしまった時、私たちは自分自身の価値を落としてしまっているのではないでしょうか。キリストが犠牲になってくださり、私たちにいのちを与えてくださり、価値を明確にしてくださっているにも関わらず、キリストのために生きるのではなく、自分のために生きる。益を生み出すより多くの害を生み出し、人をつまずかせ、与えられている賜物を錆びつかせているのではないでしょうか。

◆パウロはフィリピの信徒に対して、「ひたすらキリストの福音にふさわしい生活を送りなさい」(フィリピ1:27)と勧めました。つまり神の国の生活にふさわしい歩みです。キリストによって与えられた霊によって一つとなって歩んでいく。シンプルに言うならば、「信じて生きる」ということでしょう。

◆キリストを信じて生きること。それは、キリストと共に生きることです。キリストと共に生きることは、キリストのように生きることです。キリストのように生きるとは、キリストのために生きることです。

◆私たちの存在は、イエスキリストの命という大きな犠牲を払うほどに尊い存在なのです。ですから、私たちは、そのキリストを表して生きていこうではありませんか。私たちを通して、誰かがキリストと出会い、信じることへと導かれるなら、これほど喜ばしいことはありません。そのために、私たちがまずキリストを「信じて生きる」という歩みをしていきたいのです。

坂西恵悟

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