今週の一面「見ること」の魔力 1/24

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◆ある予防医学書に「目について」次のようなことが書かれていた。「人間の脳と連結している神経の中で、視神経が占める割合はかなり大きい。それほど目は脳の諸機能に多大な影響を及ぼしている。目の疲労は心身の病苦と結び付く。目を酷使すれば頭痛になり、すべてのことが煩わしくなる現象もそのためである」と。

◆キリストも目と体の相関関係に言及して「目は心のあかり」(マタイ6:22)であると言っておられる。

◆人は、愛する対象を見つめるようになる。また、見つめる対象を愛するようになる。目が向かうところに心も従う。つまり「見ること」の魔力である。この魔力には、どんな強い人も立ち向かうことはできない。人間の罪も「善悪を知る木の実」(創世記3:6)を見つめることから始まった。

◆ラジオに比べテレビの影響力が大きいのは、テレビを見るときには聴覚とともに視覚も動員するからである。多くのメディアが人々の視覚を奪おうと血眼になっている。現代の戦いは、霊的戦いであり「たましいの争奪戦」である。

◆詩編の記者は「むなしいものを見ないように私の目をそらせ、あなたの道に私を生かしてください」(詩編119:37)と懇願している。

◆人は誰でも愛する対象を見つめるようになり、その見つめるものに似るようになる。クリスチャンは、主を見つめることによって主に似るようになる。視線をいつも主に集中させ、最大のストレスである罪から自由になった人生を歩もうではないか。

石田政美

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