今週の一面『 「サウルの油注ぎ」サムエル記上10:1-9』4/11

Shin1

◆いよいよ、待望の王様が誕生します。サムエルは、サウルの頭に油を注ぎ、主がサウルを指導者として選ばれたことを伝えました。この油注ぎは、サムエルとサウルの間だけで行われました。つまり主なる神様がサムエルを介してサウルを王として任命されたのです。

◆油を注ぐ儀式は、物や人を聖別するために行われたものです。王だけでなく、祭司や預言者を任命する時にも行われました。サムエルはこの油注ぎは主からのものであることをはっきりと明言しました。
主があなたに油を注ぎ、御自分の嗣業の民の指導者とされたのです。」(10:1)

◆サムエルは、サウルに油注ぎの後、これからサウルに起こることを告げました。①二人の男に会うこと。②礼拝に行く3人の男と会い、2個のパンを受け取ること。③預言者の一団に出会い、主の霊がサウルに激しく降り、預言をする(新しい人/新改訳)状態になること。この3つがサムエルが伝えたものでした。サムエルはさらに、サウルに対してそのしるしを受けたら「しようと思うことは何でもしなさい」と言いました。新改訳2017では「自分の力でできることをしなさい」となっており、口語訳、新改訳3版では「手当たりしだいに何でもしなさい」と訳されています。

◆主の霊が降り、新しい人とされたサウルでしたが、彼の行動は主の願われたものへとはなっていきませんでした。サムエルからギルガルで待つようにと命じられながらも、それを守らずサムエルに代わり全焼のいけにえをささげました。結果、主の霊はサウルから離れ、悪霊がサウルをさいなむようになったのです。(16:14)

◆「しようと思うことは何でもしなさい」とは、自分自身からの出てきたものではなく、神から出てきたものを行っていくということです。ですから、主の言葉を第一にしていくことが大切なのです。

坂西恵悟

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