今週の一面「主の前にへりくだる」サムエル記上6:1-9 2/28

Shin1

◆イスラエルは、ペリシテ人との戦いに敗れ、神の箱を奪われてしまいました。奪われた神の箱があるペリシテでは3つの出来事がおきました。ダゴンという偶像が破壊され(5:2-4)、災害がもたらされ(5:6)、町の住民の間に腫れ物が広がりました。(5:9)このような結果、神の箱はペリシテの様々なところにたらい回しにされ、ペリシテ全体が恐怖に陥ったのです。触らぬ神に祟りなしの状態となったペリシテは、神の箱を返却することを決めたのです。

◆ペリシテ人は、神の箱をイスラエルに返すにあたり、何もつけないで返すのではなく、賠償の献げ物も一緒にして返すことにしました。賠償は一般的な賠償というよりも、「罪過のためのいけにえ」という意味のものになります。すなわち、彼らは自分たちが罪を犯したことを認めたのです。その罪の償いをすることによって、自分たちにのしかかっている神の手を軽くしてくれるのではないかと考えました。出エジプトの時のエジプトを例にあげ、彼らのように頑なにならないようにと考えたのです。

◆ペリシテ人は、神の手が重くのしかかっていても、7ヶ月間放置しました。神の箱に原因があると決めてそのようにしていたのです。町中から助けを求める叫び声は絶えませんでした。主の前に悔い改めるということをしなかったからです。
「今日、あなたたちが神の声を聞くなら、神に反抗したときのように、心をかたくなにしてはならない。」(ヘブライ3:15)とあるように、私たちは主の前にへりくだり、悔い改めていきたいのです。主の御声を聞く時、心を頑なにするのではなく、忠実に誠実に御声を聞いていくものでありたいのです。

坂西恵悟

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