敗者から復活した人①

管理人

◆大事なサッカーの大会での出来事です。
優勝に大きく影響するある試合で、一人の選手が何を間違えたか、ボールを自軍に入れてしまいました。
自分のミスに気付いた選手は、ガックリと肩を落とし、ハーフタイムでは、いつ監督のどなり声が聞こえて
くるかと生きた心地もしなかったそうです。
ところが、後半戦の時間が来ると監督は、「さぁ、行こう」と選手を励まして立ち上がりました。
「私もですか。」と彼がたずねると、コーチは、「もちろんだよ。試合はまだ終わっていないんだ。」と答えたそうです。
その日の後半戦に彼が見せた頑張りは、すさまじいものでした。

◆ペテロは、主イエスを三度も否んでしまったことは、彼の生涯最大の失敗だったに違いありません。
彼のプライドは傷つき、挫折感を味わったはずです。
失敗と挫折で何もかも失ってしまったペテロのために、イエスは「(失敗しても)信仰がなくならないようにとペテロのために祈った」と言われました。
そして「立ち直ったら兄弟たちを励ましなさい」と言われました。

◆誰でもその人生の中で一度や二度、取り返しのつかないように思われる失敗や挫折を経験するものです。
その経験に押しつぶされるか、それともそこから力を得て、立ち上がることができたかで、私たちの人生は全く違ったものになります。
そんな無力な私たちのためにイエスは「祈った」と言われます。
その祈りに支えられ、強くされ、また立ち上がる力を与えられ、新たに生きるのです。

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