もう一人の金子先生

管理人

◆今まで私の話や巻頭言で二人の金子先生を紹介しました。
お一人目は金子敬先生(元洋光台教会牧師、現目白ヶ丘教会牧師)。
お二人目は金子貢司先生(元洋光台教会員、現宮崎丸山町教会牧師)。
私のクリスチャン生活に大変大きな影響をいただいたもう一人の金子先生について、今日紹介したいと思います。

◆その先生のお名前は、金子益雄先生です。
8年ほど前に天に召されましたが、養護施設「城山学園」の園長先生を長きにわたり勤められました。
私のいた教会で神奈川連合青年会の会長を選出する時がありました。
もう32年も前になります。
現在の逗子教会佐藤牧師を会長として選出し、城山学園でワークキャンプをすることになりました。
連合内の教会を訪問し、青年会として計画したワークキャンプに参加してほしい旨を直接に、また、牧師にお話しさせていただきました。
ワークキャンプ当日、30名以上の青年と金子敬先生が湯河原駅からみかん山の頂上近くにある城山学園に集まりました。
金子益雄先生は、一人一人と「よく来てくださいました。感謝します。」と言って握手して迎えて下さいました。
夕方から始まった一日目は、金子益雄先生の今に至る証しとビジョンを聞きました。
そのビジョンとは一人暮らしのクリスチャン、お金のない人がお墓のことを心配しなくてもいいように優先的に納骨場所を提供しようというものでした。
次の日の早朝から納骨堂建設のワークが始まりました。
案内していただいたその場所は、学園よりみかん山を更に登った奥まったところにある平らのところでした。
材料等を人力で上げていかなくてはなりません。
心臓破りの丘、一歩踏み外すと下に転がり落ちてしまう細い道、慣れないなれない作業…本当にできるのだろうか?横になって休んだら起き上がれなくなるほどの極端な疲れがありました。
それでも、誰一人やめようとは言いませんでした。
益雄先生のお手伝いができる喜びを感じました。
この喜びは献身する力を青年に与えました。
城山学園でのワークキャンプは会長が田口先生に替わった後も何年か続きました。

◆金子益雄先生に影響を受けた青年…
金沢教会の田口牧師。
逗子教会の佐藤牧師。
業者の手を借りて完成した納骨堂に若くして入ることになった譲原統兄。
信徒として仕えることを学び、参加者と結婚に至った私。

(伊東昌彦)

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