みんな恐怖症

管理人

◆「みんな、あんたをひどい人だと言っているよ。」こんなことばを
聞くと、胸はドキッとし、心臓は高鳴ります。「みんな」などという
ことはうそで、ごく少数の人の言う事を言っているのであるのに、私
たちは「みんな」と言われてドキッとする。現代人は、「みんな恐怖
症」にかかっている。それは現代人が神を信じ、神を恐れなくなった
代わりに人を、すなわち「みんな」を恐れるようになったからである。
そして、この「恐怖症」は現代人をいろいろ苦しめている。

◆一方、みんなで渡っていれば恐くなかった社会が、いま崩壊しよう
としている。なりふり構わず金銀を追い求めて来た社会システムが音
をたてて崩れた。ここにも「バブルの崩壊」という現象を通して「社
会の崩壊」「教育の崩壊」「教育の崩壊」「家庭の崩壊」などの崩壊
現象に「みんな恐怖症」が拡がっている。

◆こうした現代人が、安定した生活を取り戻すのにはどうしたらよい
のだろうか。アウグスチヌスのことばに「主よ、わたしはあなたのも
とに憩うまで平安はありません」というのがある。神に帰れ、世間が
どう騒ごうと人がどのように言おうと、私たちはそれに左右
とはない。その時に初めて「みんな」から自由にされる。そして、神
の愛のうちに安けさを得る事ができる。イエスさまは言われた『わた
しの平安をあなたがたに与える』と。ここにだけ現代人の救いと煩い
をいやすものがある。

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